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伝統工芸士とは|認定の要件と人数、なるには

技の継承 公開

工房で包丁に名入れをする職人

伝統工芸士は、国が指定した伝統的工芸品の技術・技法を持つ人に、伝統的工芸品産業振興協会が認定する称号です。産地で12年以上つくってきた人が実技・知識・面接の試験に合格すると認定され、2025年度は88名が新たに認定されました。

伝統工芸士は、国が指定した伝統的工芸品をつくる職人のうち、伝統的な技術・技法に熟練していると認められた人の称号です。2025年度は88名が新たに認定されました。

伝統工芸士とは

伝統工芸士は、経済産業大臣が指定した伝統的工芸品の、伝統的な技術・技法を持つ人の称号です。認定するのは、一般財団法人 伝統的工芸品産業振興協会です。伝産法(伝統的工芸品産業の振興に関する法律)は、伝統的な技術・技法に熟練した従事者の認定を、協会の業務の一つに定めています(第24条第8号)。なお、都道府県によっては、独自の基準で伝統工芸士を認定しているところもあります。この記事でいう伝統工芸士は、協会が認定するものです。

協会によると、伝統工芸士として活動している人は全国で約3,200名で、伝統的工芸品をつくる人の1割ほどにあたります。認定は1975年(昭和50年)に始まり、法律の改正などにあわせて制度が改められてきました。

伝統工芸士には、腕のよい職人であることに加えて、後継者を育て、産地の振興の中心になる役割が期待されています。

国が指定するのは工芸品(伝統的工芸品)で、人を認定するのは協会です。協会の審査委員会には、漆芸家や大学の名誉教授、産地の組合の代表、伝統工芸士とともに、経済産業省の伝統的工芸品産業室長も加わっています(2025年度)。

認定の要件と試験

項目 内容
認定する団体 一般財団法人 伝統的工芸品産業振興協会
受験できる人 伝統的工芸品の製造地域で、製造の実務経験が満12年以上ある人
試験 実技試験、知識試験、面接試験
申し込み 5月ごろ、従事している伝統的工芸品の産地窓口団体(受験の問い合わせ先になる、産地の組合などの団体)に問い合わせる
登録 2月25日付(2025年度の合格者は2026年2月25日付)
認定のあと 5年ごとに、技量などを確かめる更新試験がある

面接試験は2019年度に始まりました。協会は、産地の技術者のリーダーとしての役割を、受験者に改めて認識してもらうことを求めています。2025年度は、審査委員や経済産業省、協会の職員が、伊万里・有田焼や南部鉄器など25品目の産地で実技試験の様子を視察しました。

産地窓口団体は、協会の伝統工芸 青山スクエアのサイト「工芸品を知る」で調べられます。

何人が認定されているか

新たに認定された伝統工芸士の数の棒グラフ。2020〜2025年度の6年間で502名。2019年度97名、2020〜2023年度は年平均約79名、2024年度100名、2025年度88名
新たに認定された伝統工芸士の数
年度 新たに認定された人 認定者の累計
2019年度 97名 8,040名
2020〜2023年度 計314名(4年間)
2024年度 100名 8,454名
2025年度 88名(42工芸品・41産地) 8,542名

2020〜2023年度の人数は、累計の差から計算しました。2020年度から2025年度までの6年間では502名、1年あたり80名余りが新たに認定されています。2025年度は、118名が申請し、115名が受験して、88名が合格しました。1975年からの認定者の累計8,542名(2026年2月25日時点)のうち、いま活動している人は約3,200名です。

5年ごとの更新は、2019年度に、それまでの研修会から試験に改められました。2025年度は、受験を申し込んだ560名のうち559名が合格しました。

認定の部門と工程

協会の伝統工芸士一覧(2026年2月25日付)には、一人ひとりの「認定部門」が載っています。総合部門のほか、加飾部門、製織部門、手描部門、塗り部門、成形部門、染色部門、木地部門など、工程の名前が付いた部門があります。

一つの工芸品は、いくつもの工程を経てできあがります。産地によっては工程ごとに担い手が分かれていて、総合部門のほかは、部門の名前から、その人がどの工程の技で認定されたかがおおよそ分かります。

KOGEI CODE は、工程ごとの担い手の数を記録する「技の記録(KOGEI CODE RECORD)」に取り組んでいます。数えるのは、その工程を今、独力で仕上げられる人の数と、修業中の人の数の2つで、名前は記録しません。いまは最初の記録を準備しています。詳しくは「技の記録」をご覧ください。

伝統工芸士を探すには

  • 伝統工芸士一覧(PDF、2026年2月25日付):業種、都道府県、伝統的工芸品、認定部門、氏名、登録認定日が載っています
  • 日本の伝統工芸士ナビ(2026年4月28日公開):地域、業種、キーワードで伝統工芸士を探せます

伝統工芸士になるには

伝統工芸士になるまでの図。産地でつくる仕事に就く、製造の実務を満12年以上、5月ごろ産地窓口団体に相談、実技・知識・面接の試験に合格、2月25日付で登録。認定のあとも5年ごとに更新試験
伝統工芸士になるまでの流れ
  1. 伝統的工芸品の産地で、つくる仕事に就く
  2. 産地で製造の実務を12年以上続ける
  3. 5月ごろ、産地窓口団体に受験を相談する
  4. 実技・知識・面接の試験に合格する
  5. 2月25日付で登録される
  6. 5年ごとに更新試験を受ける

産地の仕事を体験できる機会もあります。協会は2025年度、大学などに通う学生や社会人が産地を体験する「次世代開拓サポート」を5件行いました。すでに産地で働き始めた若い作り手に向けては、「若手従事者研修会」を開いています。

よくあるご質問

伝統工芸士は国家資格ですか

国(経済産業大臣)が直接認定する資格ではありません。伝産法が協会の業務として定める「伝統的な技術又は技法に熟練した従事者の認定」(第24条第8号)にもとづいて、伝統的工芸品産業振興協会が認定する称号です。協会の業務は、経済産業大臣の監督を受けます(第24条の2)。国(経済産業大臣)が指定するのは、工芸品のほうです。

伝統工芸士になるには、何年かかりますか

受験するには、産地での製造の実務経験が満12年以上必要です。そのうえで、実技・知識・面接の試験に合格すると認定されます。

伝統工芸士は何人いますか

協会によると、活動している伝統工芸士は全国で約3,200名です。1975年からの認定者の累計は8,542名(2026年2月25日時点)で、2020年度から2025年度までの6年間に502名が新たに認定されました。

伝統工芸士の試験は、いつ行われますか

協会は、受験を考えている人に、5月ごろ産地窓口団体へ問い合わせるよう案内しています。2025年度は、実技試験の視察が9月から10月に行われ、合格者は2026年2月25日付で登録されました。

伝統工芸士の一覧はどこで見られますか

協会のサイトで「伝統工芸士一覧」(PDF)が公開されています。「日本の伝統工芸士ナビ」では、地域や業種から探せます。

認定された後にも試験はありますか

あります。5年ごとに、技量などを確かめる更新試験を受けます。2025年度は、受験を申し込んだ560名のうち559名が合格しました。

出典

(2026年10月20日確認)

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技を、工程ごとに
記録する。

失われつつある技法を、工程ごとの担い手の数で記録し、日本語と英語で公開します。数えるのは人数だけで、名前は記録しません。協力に費用はかかりません。

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KOGEI CODE 評価証書(見本・A4・1ページ)
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